小豆が食べられない

万年小豆色ブログ

安村

新型コロナウイルスの影響でイベントが大体中止になっていき、週末にというより日々の楽しみが失われつつある昨今。やっぱり自分はイベント大好きなんだなあということを実感させられていきます。ただ宣言期間が終わったとしても、5月中はまだ行かない方がよさそう。6月は情勢次第かな…あっ、そもそもイベント無いよな~(ここで記憶を改竄

 

 

と、いうわけでイベントごとに苦手な文章を打つ努力をしてはいるこのブログですが、書くことも特に無くなってしまったので、"ある漫画"について書いてみようと思います。

 

その名も…!

 

 トニカクカワイイ』!!!!

 

いや~素晴らしいマンガですね。

ハヤテのごとく!』の畑健二郎先生の最新作にして、作者が婚約したすぐ後に連載された「嫁が可愛い!」漫画です。なんかその前にもう一個連載してたような気がしましたが、詳しいことは忘れました。

 

azuki37-25g.blog.jp

当時の僕は覚えていたみたいです。ってか2年何も動いてないのか…

1巻が出てすぐにご祝儀として読んでボロクソ書いてますが、折角買ってしまったのだから1巻だけで判断するのはよくないのでは?というツンデレ興味がありましたので、10巻まで買ってみてます。あほか。

アド何とかはそもそも2巻から出ることがないので1巻でボロクソ言うしかありません。

 

10巻ならさすがに判断つくのでは?ハヤテだって10巻だとヒナギクが祭りの夜に生徒会室で好きなんだ~!!ってなってた初期の良さがあった頃ですしね。そのあとから50何巻まで続くとは一切思ってなかったのですが。

 

ではいってみましょう。

 

あ、ブログってことで主観とか自分のノリで自由に書いていくので、本当に作品の信者はもし世界のどこかで検索してここがヒットしたとしても(ない)ここで読むのをやめとくべきだぞ~

 

 

 

簡単なあらすじ(サンデーより)

星空と書いてナサと読む… 勉強はできるけれどちょっとアレな少年・ナサは、高校受験を目前にしたある日、とにかく可愛い少女に出会う。が、その油断で交通事故に遭う… とっさにナサを助けた少女・司に、とっさに告白したナサ。答えは「結婚してくれたら付き合う」でした。 その後、18歳になったナサの家に司が現れる。ナサは「彼女」ができる前に「お嫁さん」ができてしまった… ナサの両親に挨拶を済ませ、気分新たに二人で帰宅したらアパートが全焼。でも大丈夫。有栖川家にお世話になりながら、とにかく可愛いお嫁さんとのイチャコラ夫婦生活が展開されるのです!! いろいろ謎はあるけどそれは追々…愛と幸せの夫婦コメディー!!

 

追々がどう考えても遥か先になりそうなあらすじですね~

そして一巻ごとに読んでみた感想でも書いてみますか。

 

 

1巻

あらすじ通り出会いと結婚。同居生活が始まり、ド〇キで布団を買う。

 

2巻

サブキャラがどんどん登場。風呂屋が舞台の時も多くなる。

 

3巻

新婚旅行と題し、主人公の両親にご挨拶するために奈良へ。

 

4巻

帰ってきたら家が全焼してたので、風呂屋の離れに住むことに。

 

5巻

タコパ、水族館、ライン、夜の散歩。

 

6巻

高校生の男キャラが登場。猫を授かる。遊園地デート。

 

7巻

なんかめっちゃキスする。

 

8巻

2人で風呂に入る。主人公が風邪をひいて嫁が看病。

 

9巻

草津旅行でまた2人で風呂に入る。エアコンが入る。

 

10巻

ハイキング。 司が結婚した理由が少し明かされる。

 

…全部1行で説明できてしまった。

ふざけてはないんですけど、実際それくらいしか書けることがない。 

 

 

  • ストーリーとしてはどうなのか?

ゆっくりと進んでるのかなとは。 夫婦としての生活が始まり、生活を整えるところ、他人に報告するところ、なぜ結婚したのか?という疑問と、これからの展開に対する一抹の不安…そんな感じ。まあほとんどイチャイチャラブコメなんですけど。

 

 

ストーリーとして一番気になってるところは、あるところを境に漫画の描き方が「一変している」ところです。

それは2巻の15話から。2人が月の石どうのこうので騒ぎになって教会で2人だけでキスして誓い合った話から…



ここで、単行本を”上から”見てみましょう。

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この下から2番目の2巻を境に、真っ白なんです。


これはここから先のページ全てが、見開きとか各話の扉絵を除いてすべて「枠の中」で描いてるんです。嫁が着替えたシーンとかでぶち抜きの手法はあれど、それ以外は全て。びっくりです。試し読みで参考画像⇒https://shogakukan.tameshiyo.me/9784091285577

 


これが10巻の最後の方でようやく嫁の過去の話(2ページほど)で黒く塗られるまでずっとこんな感じでした。

何の意味があるのか?考えてみた説としては


・星空と司の幻想的、虚構の世界である

・話が動き出す(司に何かが起こる)のを境にこれが無くなる

・時空を何かしらで歪めている


…のように、意図的に仕組まれている可能性が挙げられるかなと。

これで何も考えてません!だったらそれが一番手抜きで面白いので何も考えてない方向でお願いいたします。

 

 

主人公の星空くんは頭が良すぎてそれ以外のところでちょっとずれてるところは、ハイスペックだけど不幸体質みたいなハヤテくんのようなタイプなのではないでしょうか。ハイスペックすぎてトラブルを全て自分で解決してしまうので、山場という山場は全て潰されているのですが。

ただ驚いたのは、嫁の実体を何となく察知しているところですね。頭いいけど鈍感主人公とかではなく、察しながらも今、この時が幸せならそれでいいという割りきった考えは、ある意味で感心できるかなと。


 

キャラとしては、風呂屋の番台を務めている後輩・有栖川要が一番いい子なんだなと感じましたね。本編でも1コマだけあるのですが、主人公の星空くんは司さんとのノロケや話を割と臆面もなく話していくタイプで、普通そういうノロケ話ばっかする人ってなんなんだってなるじゃないですか。

例えばTwitterの中にでも彼女とか嫁が~とかで話始めてペラペラ聞いてもないことを喋ってるタイプっているんですよ(別にそれ自体は気にならないが、そういう時に他を貶し始めることがたま~にあるんですよね。

そこを「そうなんスね~」って言いつつも流すわけではなくちゃんと聞き入れてくれる。いやいい子やん。たまにエロネタでいじってくれるのも優しさあってこそなんだろうな~。

 

 

  • 嫁は本当に「とにかく可愛い」のか?

これは正直な話、可愛いと思います。 冷徹で感情がないキャラがどんどん和らいでいく感じかと連載前は予想していたのですがそんなことはなく、多趣味で、笑顔や恥ずかしがる姿も多くで感情豊かな描写が見受けられます。出会った一番最初の時とは大違い。オタクキャラにしたのはナギ同様動かしやすいからなのかな…

 ただ千年以上生きている(仮定)話、人の為してきた行為や感情の機微に敏感なところで、ナサくんと衝突する日とかがくるのでしょうか。


 

  • 単行本のおまけは?

この漫画の単行本は「〇.5話」と称して、本編の展開の流れから夫婦がイチャイチャするだけの話が1話まるまる描き下ろしで収録されています。それは寝る前ににキスしちゃったり、抱き合って○○しちゃったり…とおおよそサンデー本誌ではできないようなことをやってますね。

求められてない上に、畑先生の今の絵ではエロくはないんだよな。イチャイチャ専用話。

カバーをめくると何か見たことあるキャラたちが掛け合い漫才してますがまあファンサみたいなものでしょう。質問コーナー答えてみたは伏線が少しだけ入ってるのかも。

 

 

  • これからの展開は?

10巻の最後で「なぜ司は星空と結婚したのか」が明かされて、次は「人はなぜ結婚するのか?」みたいな話とかじゃないでしょうか。畑先生は1話のバックステージで結婚についてめちゃくちゃ語ってますし。

なんかのゴタゴタで司が月に帰るだの消えるだのになったら、NASAより速く~とか言いながら宇宙とか行きそう。月でなんかするとかサンライトハートからのヴィクターを思い出しますね。

 

 もしかしたら途中でアドryが連載再開して話がリンクする壮大な物語かもしれないしね!(ない)

 



  • 僕のまとめ

 結局何が一番いけないかというと、連載を一個ほっぽって嫁が可愛いマンガを描いてることに尽きるんですよね。作風はこうじゃないと描けなさそうだしSFとか向いてないと思います。王玉とか引っ張った挙句ただのめんどくさい品物ってだけだし(超極端解釈)

 

 ただ、少年漫画の点から見ると、「結婚した後」を題材にしたラブコメはいい考えだと思います。ラブコメは大体付き合って終わりか、最終話に申し訳程度の後日談くらいで、「ゴールから先の甘酸っぱいイチャイチャが中心」って漫画は近年あんま見ないと思います。何かあったら読むので僕に紹介お願いします。

本当にイチャイチャを楽しむ漫画なんだな~と改めて認識しました。ここまできたらブックオフとかに売らずに完結するの待つか。

 

 

相手の漫画を否定しない(している)、客観的整理(できていない)、具体的な解決策(アドryを終わらせろ)の提案。

この記事も全部クラウドに上げればいいですかね?

 

 

終わり。